どうも、チャビン(@gorichabin223)です。
この記事では脳梗塞になった際に、受診する代表的な検査について簡単に解説していきたいと思います。
医者ではないので細かいところまでは書けないと思いますがよろしくお願いします。
検査の種類について
前回記事にもしました以下の検査を行いました。
①血液検査
②MRI、CT
③血管造影CT
④ホルター心電図
⑤心臓エコー
⑥内視鏡
⑦血管造影検査(アンギオ)
この中で、血液検査・MRI・CT・造影CT・ホルター心電図・脳梗塞血管造影検査(アンギオ)についてどのような事をしたのかまとめました。
血液検査について
まずは血液検査。
脳卒中なので、血液の状態をまずは確認します。
会社員であれば年に1回、健康診断を受診する際に必ずやったりしますよね?
ただ私自身、いつも総合評価だけを見ていました。
しっかりと各項目の値をみて、日頃から身体の変化に気づけるようにしましょう。
実際に私が当時、受けた結果を載せてみます。
高脂血症は動脈硬化を起こす原因にってきます。動脈硬化とは、動脈が硬く狭くなっていき全身に循環する血液の流れが滞っている状態の事を言います。
血液検査の項目としては、「LDLコレステロール」「HDLコレステロール」「中性脂肪」の判断を行うことができます。
LDLコレステロールについて
基準値は、一般男女で65~139mg/dlになります。その為、140mg/dl以上だと注意が必要ということです。
LDLコレステロールは、肝臓で合成されたコレステロールを全身に運ぶ役割があるのですが、運びきれないと血管に残ってしまいますので、その結果血管壁にこびつき、血管を細くしてしまうのです。巷でよく耳にする、「悪玉コレステロール」というやつがこれになります。
HDLコレステロールについて
LDLとは対照的な、善玉コレステロールといわれるものです。これは察しの通り、低すぎると注意が必要な項目です。
役割としては、血管壁にへばりついてしまったコレステロールを、肝臓に戻してくれています。わかりやすくいうのであれば、血管のお掃除役ですかね。
基準値は40~70mg/dlなので、40mg/dl以下となった場合は注意が必要になります。
※私は、家系の遺伝もあると言われましたが、LDLコレステロールが軽度高値、リポプロテイン高値であった為、高脂血症の診断になりました。
D-dimerの上昇について
血液に血栓があると、D-dimerの値が上昇します。
基準値としては、1.00 ug/mlになります。
D-dimerの値が高いと、心筋梗塞、脳梗塞、心房細動、深部静脈血栓症などの進行が行われているかもしれません。
また、脳梗塞の原因となるような、自己免疫疾患、凝固異常、ホルモン異常なども検出できるようです。
MRI検査について
MRI検査は磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査の事です。色々な病気の早期発見や診断に有効とされています。その分、検査にはそれなりの検査費がかかります。
(1回あたり、約30,000円前後、自己負担3割の方であれば約10,000円前後になります。)
実際に、下図は発症直後に検査した画像です。
小脳の部分で数箇所の梗塞が発見されました。(青丸、赤丸の部分ですね。)
1箇所だけかと思っていたら複数の梗塞があったようです。
画像を見ていただければわかると思うのですが、非常に鮮明に映るんですね。
ポイントMRIの特徴について
MRIでは、脳を水平に輪切りにして見るのに加え、縦方向にも輪切りができます。
MRIでは早期発見が可能な検査ではありますが、強力な磁力を使用する為、ペースメーカをつけている方や、金属の入れ歯を入れている方などは検査自体ができないことになります。
CT検査について
CTとは、コンピューター断層診断装置の事です。
MRIとは違い、X線を使って身体の断面を撮影します。
X線管が身体を一周して立体的な、人体を輪切りにしたような画像を作成します。レントゲンもX線ですが、レントゲンよりも撮影範囲が多岐にわたるのでより詳しく検査ができるのが特徴です。
MRIとCTは同じ様な画像ですが、それぞれ得意・不得意分野があります。
その為、場合によっては2種類の検査を受ける事もあるかと思います。
特徴・メリット・デメリットをまとめてみました。
MRI | CT | |
撮影方法 | 磁気を使用 | X線を使用 |
検査時間 | 長い(30分程度) | 短い(10分~15分程度) |
放射線被爆の有無 | なし | あり |
撮影における骨の影響 | なし | あり |
得意分野 | 脳、脊髄、関節、骨盤腔内臓器 | 脳、肺、腹部、骨 |
メリット | 任意の断層を撮影可能。
放射線被爆がない。 |
骨の情報が明確になる
造影剤を使用しなくても血管撮影が可能 撮影時間が短い。 検査中の音が小さい。 体内にボトルやペースメーカが入っていても検査可 |
デメリット | 造影剤を使用しないと血管の撮影が出来ない。
体内に金属があると検査できない。 検査中の音が非常にうるさい。 |
検査時間が長い
閉所恐怖症の方には不向き 放射線被爆がある。 横断面のみの撮影。 骨の影響を受けてしまう。 |
造影CTについて
造影CTとは、造影剤を血液中に流し込み、全身の血管や臓器に分散され、血管の状態を確認する検査となります。
機械を使って血液の中に造影剤を流し込みます。
全身に循環するまで少し時間がかかるのですが
その際、体中が熱くなります。何か流れてる感はすごいしますね。
※人によってはここで気持ちが悪くなる場合もありそう。
なお、この造影剤は24時間以内に腎臓から尿として排出されます。
血管外に入ってしまった場合も時間とともに消えていく為、特に問題はない様です。
造影剤の使用量はその方の体重にもよりますが、通常は100ml〜150mlです。
私がこの検査を受けた理由と致しましては、「動脈解離」が疑われた為です。
発症当日、後頭部の頭重感があった為、椎骨動脈乖離の可能性との事でした。
下図がその時の画像です。
しかし、血管系に明らかな解離やプラークは認められませんでした。
いたって、正常な血管のようです。
ホルター心電図について
ホルター心電図検査は、心電図検査の中の1つになります。
血管系の検査では特に異常が見られなかった為、不整脈を疑いこの検査をうけました。
日常生活での「不整脈」や「心筋虚血」が起きるかどうか、また最高・最低心拍数や不整脈の種類、数、発生時間や心拍数との関係なども記録されますので不整脈の診断が行えます。
下図は、実際に検査した際の画像になります。
入院中に24時間心電図を取得して、退院後は1週間のホルター心電図検査をうけました。
単発の心室性期外収縮のみで、心房細動や一時的な洞停止は特にありませんでした。
不整脈にも数多くの種類があるようで、問題ない不整脈が数回でたようでした。
脳血管造影検査(アンギオ)について
検査というか、手術に近い検査です。(個人的に)
血管造影検査というのは、血管・血液の状態を調べるために、カテーテルといわれる細い管を鼠径部(そけいぶ)や腕から入れて造影剤を流して検査を行います。
カテーテルを入れるので局所麻酔を行い検査がされます。この検査では、血管の狭窄部位を調べるのにとても有効なものです。
いろいろと検査をしてきましたが最後の検査がこの脳血管造影検査になりました。
やるかやらないか、いろいろ悩みましたが頑張ろう!と決心した事を覚えています。
脳血管造影検査を受診するにあたり、副作用・合併症、危険性について4点あります。
- 造影剤や局所麻酔によるアレルギー反応、腎機能障害の進行
- カテーテル刺入部のトラブル
- カテーテルを挿入した血管の損傷およびそれに伴う合併症
- くも膜下出血や脳出血を起こして間もない患者様の場合は、検査中の再出血の可能性
検査前~検査後の大まかな流れになります。
<検査前>
①食事止め(検査が午後からなら昼食止)を行います。
②排尿の為、尿管に管を挿入されます。(とにかく恥ずかしい。そして痛い。)
③鼠蹊部からカテーテルを入れる予定だった為、剃毛をします。(悲しい)
④T字帯をつけてストレッチャーで検査室へGO!
<検査中>
①局所麻酔を鼠蹊部にされて、カテーテルを挿入されます。
②顎下までカテーテルを伸ばし、造影剤が噴出されます。
③複数回噴出されるので、そのタイミングでレントゲンを撮影
④カテーテルを抜いて、圧迫止血を行います。
<検査後>
①止血の為、テープ・ベルトで圧迫(5時間程度)
②基本的に動かないで寝たきり(足を動かしたり、上体を起こしたりはしてはいけない)
③止血確認後、寝返りやベッドの上で座ることが可能。
こちらが検査時の画像ですが、血管系に明らかな解離やプラークは見受けられなかったと医者から言われました。
極めて、正常な成人の血管のようです。
ここまで精密に撮影ができるなんてすごいですよね。
狭窄している血管がどこなのか、すぐに見つかるのではないでしょうか。
まとめ
この記事では、脳卒中になった際に、受診するであろう代表的な検査について簡単にまとめてみました。
血管に問題があるのか、不整脈に問題があるのか、どこに原因があるのかはしっかりと突き止めないといけません。
私たちは、一人で生きているわけではありません。
周りの支えがあって生きていると思っています。
心配してくれる人がいます。不安を抱えたままの家族、両親、同僚がいます。
本人が、また周りの皆ができるだけ安心して生活ができるように
担当のお医者さんとしっかりと相談しながら検査を決めていきましょう。
読んでいただき、ありがとうございました。