どうも、チャビン(@gorichabin223)です。
- 犬にどんな食べ物を与えてはいけないかを知りたい方
- 与えてしまった場合の対処法を知りたい方
- 危険な量を知りたい方
近年では、犬の食事がドッグフード主体に変わった事などで、犬の寿命が延びている傾向にあるんです。
ワンチャンは大切な家族の一員ですので、これからあげる食べ物については、極力注意をしていきましょうね!
また、万が一摂取してしまった際は速やかに対応できるように飼い主の方は是非、知っておいてくださいね。
目次
食べてはいけない食べ物①チョコレートについて
チョコレートの何がNGなのか?
チョコレートやココアの原料カカオに含まれる、「テオブロミン」という成分が悪影響を与えることになります。
犬はテオブロミンという成分を代謝する速度が遅いため、万が一多量に摂取してしまうとチョコレート中毒症状を引き起こしてしまいます。チョコレートと一言でいっても色々な種類がありますので、テオブロミンの含有量は変わってきますが、色が濃い・甘みが少ないチョコレートの方が多く含まれていますので注意してください。
どのような症状がでるの?
初期症状としてはこんな感じです。
・下痢
・嘔吐
・筋肉痙攣
・呼吸困難
・不整脈
最悪な事態としては、痙攣、麻痺などが起こり死に至るケースもあります。
致死量はどれくらい?
体重1kg当たり、100~150mgで中毒症状が現れます。
また、250~500mgだと死に至ると言われています。
例えば市販のチョコレート100gの含有量については下記を目安としてください。
ミルクチョコレート | 155mg~220mg |
ダークチョコレート | 1500mg |
ビターチョコレート | 500mg~2000mg |
ココアパウダー | 500mg~2000mg |
調理用チョコレート | 500mg~2000mg |
体重3Kgの犬の場合、ミルコチョコレートの板チョコ2枚を食べてしまうと中毒量となる計算です。
致死量で換算すると、約8枚程度でしょうか。
また、チョコレートが吸収されるまでの時間は、約6時間~8時間かかる為、万が一食べてしまった場合はその時間帯、とても注意が必要です。
一番良いのは、近くの動物病院に連れて行き、獣医さんに吐かせてもらう事です。
しかし、必ずしもそのようにはいかない場合は以下の2つの方法をとってみてください。
①塩を使用して吐かせる
塩を小さじ1~7杯程度を舌にのせ、その後に水をたくさん飲ませます。これは身体に違和感を感じさせて吐かせる手法になりますが、基本的には病気等ない健康なワンちゃんに行ってください。
②オキシドールを飲ませる
オキシドールを薄めて飲ませる事で胃内に酸素を発生させて、吐かせる手法です。犬の体重によって使用する量はかわってくるので、注意してください。このやり方も①と同じ、健康なワンチャンが条件です。
食べてはいけない食べ物②ネギ類について
ネギ類の何NGなのか?
ネギに含まれる「アリルプロピルジスルファイド」という物質が悪影響を与えます。
この物質が体内に入ると、血液の成分である赤血球を酸化して壊して(溶血)しまいます。そうなると、貧血を起こしてしまいます。
人はこの物質を消化する酵素があるので、犬はそれができないんです。
このネギや玉ねぎによる中毒を、「玉ねぎ中毒」と呼びます。
どのような症状がでるの?
食べてしまった場合、最低でも12時間前後、長い場合で2~5日後に中毒症状が起こります。
症状としては、以下となります。
・血尿
・溶血性貧血
貧血で倒れてしまう、心拍数異常、呼吸困難などが起こり、最悪は死に至ることがあります。
それ以外にも、下痢や血便・血尿などの症状がございます。
致死量についてはどれくらい?
個体差がありますので正確な数値は公表されていません。
人間にとっては美味しい食べ物なのですがネギ類は本当に注意した方が良いでしょう。
ネギの他には、らっきょ、にんにく、ニラなども同様となりますので知っておいてくださいね。
また、アリルプロピルジスルファイドという成分は加熱してもダメなので、例えばスープ等に溶け出しているエキスでもNGとなります。カレーのルーやすき焼きの汁などです。
万が一食べてしまった場合はどうする?
この玉ねぎ中毒の症状は発症まで時間がかかるというのがなんとも厄介です。吐き出させる事が一番なのですがなかなか素人では難しい為
すぐに動物病院に連れて行った方が良いでしょう。
その時は、必ず①食べたもの ②どれくらいの量を摂取したか ③食べた後の状態・症状をメモなどに書き留めておいた方がいいと思います。
食べてはいけない食べ物③タコやイカ類について
タコやイカ類の何がNGなのか?
イカやタコは犬にとっては消化のしにくい食べ物になります。また、下痢・嘔吐といった症状が現れることもあるようです。
また、生の魚介類には「チアミナーゼ」という酵素が含まれています。この酵素は体内のビタミンB1を破壊してしまいます。犬はもともとの体質としてこのビタミンB1を体内に蓄えるのが難しく、毎日しっかりと摂取する必要がありますが、このチアミーゼが体内に入るとビタミンB1を分解してしまうので良くないのです。
生の状態で摂取してしまうと、「ビタミンB1欠乏症」となり、体重の減少・脱水などの症状が現れます。生の魚介類は少量なら問題ないといわれていますが極力避けてほしいのですが、どうしても与えないといけない状況の場合は、このチアミナーゼは熱に弱い成分の為、しっかりと加熱を行ってください。(そういう状況はきっとないとは思いますが・・・)
ちなみにですが、スルメイカも与えてはいけませんので覚えておいてください。犬はスルメイカをほぼかまずに飲み込むようです。胃の中で膨張して嘔吐の原因になりますし、喉を詰まらせてしまう可能性が高いです。胃腸に大きな負担をかけてしまうのでこちらも十分注意をしてください。
どのような症状がでるの?
症状としては以下となります。
・下痢
・嘔吐
・嘔吐に伴っての体重減少
致死量についてはどれくらい?
致死量というものは特にないようですが、少量であれば大丈夫という意見が多いですね。
とはいえ、消化不良にはなりますので与えない方が良いのは確かだと思います!
万が一食べてしまった場合はどうする?
ネギ類で記載した事と同じにはなってしまいますが、必ず①食べたもの ②どれくらいの量を摂取したか ③食べた後の状態・症状をメモなどに書き留めておいた方がいいと思います。
普段と変わらない様子であればいいと思いますが、吐いたり下痢になってしまったりする場合は注意してみてあげましょう。病院にすぐに連れていなくても獣医さんに電話で相談する程度で良いかも知れません。
飲んではいけない飲み物④アルコール類について
アルコール類の何がNGなのか?
犬にとって、アルコールは絶対に与えてはいけないものです。
我々、人間がビールやワインなどのアルコールを摂取すると、胃腸で吸収され、肝臓で分解されるのはご存知かと思います。しかし全て分解ができないと、二日酔いの原因やアルコール中毒になったりします。
犬の場合、このアルコールを分解する酵素がないので、一度アルコールを摂取してしまうと長い間体内に循環して悪影響を及ぼします。
どのような症状がでるの?
アルコールが分解されないと、体の機能が抑制されてしまいます。
症状としては、以下になります。
・意識がもうろうとする
・昏睡状態に陥る
・心肺機能が低下する
・アルコール中毒症状
SNSなどで、ビール瓶をなめる犬の写真などがアップされていたりしますが、写真が可愛いや酔った姿が可愛いなどそんな事を言っている間に急に息を引き取るケースもあるようです。
致死量についてはどれくらい?
体重1kgに対して、危険とされるアルコールの摂取量は以下になります。もちろん、小型犬・大型犬など体の大きさによってかわってきます。
チワワやトイプードルなどの小型犬の場合、一口舐めただけで状態が悪化したなんてこともあるようです。
ビール(アルコール度数5%) | 約100ml |
ウィスキー(アルコール度数40%) | 約15ml |
日本酒(アルコール度数15%) | 約35ml |
本当にわずかな量で危険な状態になってしまいますよね。
例えば、バーベキューやアウトドアなどに犬を連れていった場合や、お祭りなど人がたくさん集まるような場所では注意して行動を見てあげましょう。
また、自宅でアルコールを飲んだ後にワンちゃんに口を舐められる時なども気を付けましょう。
万が一飲んでしまった場合はどうする?
万が一飲んでしまったら、元気な様子でもすぐに動物病院に連れていってあげましょう。
もう一度改めて伝えますが、犬はアルコールを体内で分解できないのです。
食べてはいけない食べ物⑤ブドウについて
ブドウの何がNGなのか?
ブドウがダメなことを知っている方は以外にも少ないと思われます。果物の中で、中毒症状が出てしまうのがこのブドウなんです。
犬が摂取した場合、「ぶどう中毒」を起こしてしまいます。
最悪の場合には腎不全を引き起こし、重症化になることもあるようです。ブドウだけではなくレーズンも同様ですので注意してください。
しかし、ブドウの中の何の成分が悪影響なのかというのは現時点、判明していないようです。注意するべき果物と覚えておいてください。
どのような症状がでるの?
症状としては以下となります。(約2時間~3時間で症状が出るようです。)
・嘔吐
・下痢
・水の摂取量が増える
・尿が多く出るまたは極端にでなくなる
・腎臓の痛みで背中が丸くなってしまう
テーブルの上に放置してしまったりと、犬に見えるところには置いておかない様にしましょう。
致死量についてはどれくらい?
体重 1kgあたり、約30g、レーズンの場合は10g~30g程度が致死量だと言われています。
但し、こちらも個体差があるので必ずしも絶対の数値ではございません。しかし、少しなら問題ないだどうと思って与える事はやめてくださいね。
万が一食べてしまった場合はどうする?
食べてしまった場合、動物病院で処置をしてください。処置の流れとしては、胃の中の物を吐かせ、洗浄、その後、下剤の投与などが行われます。
急性腎不全の場合は、入院と点滴治療を行う必要がありますので、深刻な問題になる前に十分気を付けましょう。
飲んではいけない飲み物⑥コーヒー(カフェイン飲料)について
コーヒーの何がNGなのか?
コーヒーの中に含まれている、カフェインが良くない成分です。カフェインには、興奮作用がありますよね。
犬がカフェインを摂取すると、心筋と中枢神経系を刺激するのです。
コーヒー以外にもカフェインというと、紅茶・麦茶・コーラ・レッドブルなどの栄養ドリンク、コーヒーゼリーなどにも含まれていますので覚えておいてください。
どのような症状がでるの?
症状としては以下となります。
・落ち着きがなくなる
・呼吸障害
・不整脈
・痙攣
全身の血管が拡張する事でうっ血や出血が発症する事もあります。
致死量についてはどれくらい?
カフェインを摂取した場合の致死量は、体重1kgあたり約150mg程度と言われています。
こちらも個体差はありますのでご注意ください。
カフェインの含有量(100mlあたり)として以下、参考にしてください。
ドリップコーヒー | 約135mg |
インスタントコーヒー | 約60mg |
紅茶 | 約30mg |
コーラ | 約10mg |
万が一飲んでしまった場合はどうする?
少量のコーヒーの場合は、重度の中毒症状の心配は少ないです。
摂取した場合は、数時間程度様子をみてあげて普段と異なる様子であればかかりつけの病院にてみてもらった方がよいでしょう。
飲んでどれくらいの時間が経過しているか、どれくらいの量を飲んでしまったか、飲んでから変わった症状・様子があったかなどは必ず記録しておくと良いでしょう。
まとめ
犬にあげてはいけない食べ物・飲み物について飼い主としては最低限、知っておくべき事だと思います。
今回の記事でいろいろと書いていますが、やはり犬に長生きしてもらう為には「ドッグフード」・「水」が一番ではないでしょうか。
後は我々が、犬が誤食・誤飲しないように物の置き場所に気を付けたりする必要があると思います。
また、何がどれくらいの量で危険なのか。また、摂取してしまった場合、どのような症状が出るのか、適切な対応はどうするべきなのか。
最悪な事態では死に至る事もありますので、適切な判断ができるようにしていきましょう。